なんだか、ブログの内容と現在の状況が時間的にあってないけど、ま、いいよね?
2泊3日の村体験の後、いろんな事が起きた。色んな心境になった。
もちろん、この国で、いや、人生の中でいろんな事が起きるのは当たり前なんだけど。
村から帰ってから、いろんな事を考え始めるようになった。
一番は、私は、この国で何を見ているんだろう?
何をわかっているんだろう?
そして、本当のグアテマラ人の友達はいるのだろうか?と言うこと。
村で、まきを拾う体験をしたこと。
ゴミ箱(ゴミ回収システム)がないということを、初めて実感したこと。
なんだか、自分が授業や講習会で話してきたことが、理想論に過ぎなかったのでは?
と思うようになってきた。
決して、贅沢な生活はしていないけど、
グアテマラ人と全く同じ生活か?と言えば、そんなことはない。
もう、グアテマラの習慣や、文化をある程度理解したつもりだったけど、
やっぱり、日本人の頭をしていると感じるようになった。
そして、本当に信頼できるグアテマラ人の友達を、ソロラに私は持っているのか??
と思い始めた。
村での先輩の活動が、人間関係が、ものすごく温かく感じたから。
もちろん、職場の同僚、ホームステイ先の家族、挨拶をする顔見知りの人はいる。
でも、ホームステイ先の家族は、4月にもめてから一定の距離を保っているし、
本当に、心から信頼している人がいるのか・・・・。と言えば、正直自信がない。
そんなことを考え始めた4日・火曜日、ある人に会った。
それは、湖岸のサン・マルコス村に住んでいるアメリカ人の女性。
以前の日記にも書いたけど、この人はペットボトルにプラスチックを詰めて、
家を作るという活動をしている。
この人のキャラクターが全くもって強くて、私たちがペットボトルを集めることが、
当たり前の義務だと思っている。
私たちには、私達の活動もあるのに・・・。
でも、ブログにも書いたように、私はこの家を作ることに心から賛成できないでいた。
耐久性の問題と、コスタリカの友達が指摘してくれた、50年後の問題だ。
その通り、50年後、100年後には、その壊れた家からは大量のごみが出て、
結局、湖を汚すことになるのだ。
今、一生懸命ボトルを買って、お菓子を買って、ごみを詰めるよりも、
もっと大事なことがあるのではないか????と思うのだ。
だから、私もカウンターパートも、コミュニケーションを避けていた。
正確には、忙しかったのでこちらから連絡する余裕もなかったのだ。
その人に、会ってしまった。
ここから、その時の会話をそのままのっけてみたい。
アメ人「あら!!元気にしてた?あなた達から全く連絡がないけど、どうしたの??」
私{ 私たちは、私たちの活動で忙しかったのよ。}
「ところで、ボトルは集まった?いつ持ってくるの??」
{私たちは、まだ、そのプロジェクトに協力するか悩んでるの。だって、ボトルが集まっても、どうやって村まで運ぶの?誰が、船のお金を出すの?}
「そんなの、どうにかなるわよ。なんで、協力しないの?」
{それに、その家は、50年後にどうなるの??結局家が壊れて、みんな湖を汚染するよ。50年後、私はここにはいないと思うし、あなたも生きてはいないでしょ?そしたら、誰がそのごみの責任を取るの??私は、その責任を取れないから、教師や子ども達に推薦することなんてできない。}
「あはは~~。そんなの、全部、湖に流れていくわーー」
・・・ 私たち、唖然 ・・・・・
「そんな、責任、責任って言うけど、今、道に落ちているごみは今も湖に流れ込んでいるのよ。それなら、今、湖に流れ込んでいるごみは、あなたが責任を取ってくれるのね。それに、50年後なら、きっとテクノロジーが発達して、どうにかしてくれるわよ。」
{そんなの、無責任で、私には勧められないわ。それに、ボトルを集めるとなると、そのために、沢山物を買ったりする人が増えるでしょ。それは、かえってごみを増やすことになってよくないよ。}
「じゃあ、住民には、なんて言うの?」
{例えば、ごみが増えたら、結局最後には税金の値段が上がるから、ごみを減らしたほうがいいとか、そう言った方がいいと思う。}
「ふん。(鼻で笑う)あなたは、夢の世界に住んでいるわ。村で税金を払っている人なんて、一人もいないのよ。そんなの、現実的じゃないわ。あなたは、村に住んでいないから、何もわかっていないのよ。私は、毎日、湖が汚染されているのを見ているわ。理想ばかりで、そんなの、何も通じないわ。」
もう、後は、何がなんだか覚えていない。 そして、別れた。
自分の頭では、自分が考えていたこと、言ったことは正しいと思っている。
でも、先輩の村から帰った後だけに、自分に自信がなかった。
私は、本当に、グアテマラの本当の状況なんて、わかってないんだと思う。
でも、それをあんなにはっきりと言われると、やっぱりこたえる。
自分が、一年一生懸命やってきたことも、正しかったのか自信がなくなってくる。
その週末、隊員での教育分科会でこのことを話したとき、みんながいろんな意見をくれた。
ある同期隊員に「ま、夢の中に住んでるって言うのは、ある意味間違ってないね。」
と冗談を言われたこともあったが、(もしかして、冗談ではない??)
私は、正直、村でのごみ問題に、「これが答えだ」と自信を持って言える解決策を、
まだ持っていないのだ。
日本なら、リサイクルのことを教えて分別を教えれば、回収して本当にリサイクルしてくれる。
でも、ここで聞く、リサイクルと言う言葉は、まだ現実味を帯びていないのだ。全く。
なんだか、自分の根っこにあったものが、少しずつ揺らいできている。
でも、それが、グアテマラに来て一年経ったことの成長の証なのかもしれない。
(悩んでいるときは、そんな風に思えなかったけど。)