応援歌

アフリカの大地でがんばっているあなたへ

現実の世界は、現実の地球は、本当に幸せなものだと思う??
発展途上国で生きていくことって、本当にテレビで見ているようなものだろうか??

人の優しさと、人の厳しさと、人の美しさと、人の醜さと、
そんな現実が、そんな人間くささが、渦巻いている。
現場で2年間生きることって、そんなに楽なことじゃない。
でも、日本のきれいな環境の中では絶対にわからない現実を、その現実の中で
生きている、
あなたが、今、あなたの場所で生きていること、いろんな人に囲まれていること。
それが、全部現実であり、ひとつの運命であり、使命なんだと思う。

私もね、協力隊が終わったときは、もう、この世界で業界で生きていく自信を失ったんだよ。
ぎりぎりの、本当に、自分がつぶれるかもしれない本当のぎりぎりまで耐えていた。

2年間の中で、協力隊の2年間の中で、死と向き合うところまで行く人は多くはないと思う。
でも、私は、経験してしまった。
ハリケーンが来て、何百・千人っていう人が亡くなって、その地に立って、
初めて、死臭を感じて、
でも、何もできなくて。
そのとき、私のいた小さな町には、日本人は誰一人、いなかったんだよ。
苦しかった。孤独だった。
もちろん電話で心配してくれる友達はいたけれど
それが、グアテマラに来て、2ヵ月半経ったときに経験したことだった。

地球の裏側では、父親が病気と戦っていて。 父親が、生きるか死ぬか、頑張っている。
でも、道路は遮断され、首都に行くことすらできなかった。
もう、祈ることしかできなかった。

孤独だった、怖かった。でも、耐えるしかなかった。一人で。
今、ここで生命を失った人の分、生きなければいけないと思った。
現実なんだよ。テレビじゃない。
世界には、まだまだ、沢山の問題が、苦しみがあふれている。
それを思うと、自分の小ささに、自分の力のなさに、情けなくなる。
でもね、でも、自分からは逃げられない。
自分として、今いる自分の場所で生きていくしかないんだと思う。
あなたには、あなたにしか果たせない使命がある

そんな経験があったから、その後がむしゃらに頑張った。
本当にがむしゃら。一生懸命だったよ。自分に嘘はつかなかった。
だからこそ、最高の思い出を築くことができたのかもしれないね。
そして、そんな姿を、じっと、見守っていてくれたグアテマラ人もいたんだよ。
その方が作ってくれた宝物の額は、今も私の机の上にいて、
今でも、私の勉強を見守ってくれている。

私もね、生きたいんだ。
自分に何ができるのか分からないけれど、
沢山の人の苦しみを知ってしまったから、目の前で、生きたくても生きられなかった人の
生命を感じてしまったから。
私が、何かの縁で生きているのなら、生きているのなら、精一杯生きたいと思うんだ。

私もね、幸せになりたい。
私の幸せは、みんなが幸せになっていく姿を見ること。
大きな家に住んで、何不自由ない暮らしをすることじゃない。贅沢をすることじゃない。
もし、そんな環境に自分がいても、
あの時、生命を失った人たちが、今でも貧困の中で苦しんでいる人たちが、
心に浮かぶ限り、もやもやからは逃げられない。
そんなことを思うと、自分は一生幸せになれないんじゃないかって思ったこともある。
悩みが大きくなるって、そういうことなのかもしれない。
そのくらいの葛藤を経験しているから、強くなれるんだよ。きっと。

我慢しなければならないことが沢山あっても、小さな部屋に住んでいても、
みんなが幸せになるために何か、自分にできることを続けていきたいんだ。
今、私にできるのは、一生懸命、時間を大事にしながら勉強すること。

こんな経験を受けて、この道で生きていこうって決意することのほうが、
よっぽど勇気がいる。
タイで、その葛藤の中で、耐えて、耐えて。。。
いろんなことがわかったよ。 進路のことも悩んだ。 でもね、正直、まだ、怖いんだ。
タイに行くことすら、バンコクに行くことすら、最初は怖かった。
でも、そんな自分から、一歩、踏み出したかったんだ。

インターンの中で出会った素敵な人たち。やっぱり、輝いて見えた。信念ってすごい。
インドに旅行したときに出会った子どもたち。
デリーの遺跡を回る中で出会った子どもたちは、やっぱり、かわいかった。
最後に旅行した、ベトナムとカンボジア。
カンボジア、プノンペン。昔住んでいた町。好きだった市場、好きだった雰囲気。
発展した物、
変わっていないもの、
ストリートチルドレン達に出会って、単純に思ったんだ。 まだ仕事がある。って。
まだ、やらなきゃいけないことがあるなら、やっぱり挑戦したいって、思ったの。単純に。

そして、やっぱり、自分が好きなことに気づいたんだ。
確かに苦しい現実の中で、汚い生命を感じることも沢山ある。
でも、同じように、いや、それ以上に人間くさくて、愛情があって。
カンボジアも、タイでも、そしてグアテマラでも、そんな人間が好きなんだよねーー

何も現実を知らない中で考えるほうが、決意するほうが、よっぽど簡単なんだよ。
でも、現実を知った上で、もう一度、立てた決意が本物だと思うんだ。

途上国の現実の中で、あなたが苦しんでいること、あなたが向き合っているもの、
それがすべて現実。
私は、あなたにどうなってほしいとか、どうするべきとか言いたいと思わない。
人が簡単に言えるほど、簡単な現実じゃない。
本当に重たいものだから、だから、自分で決めるしかないんだと思う。
ただ、あなたが、あなたにとって一番幸せな道に行くように祈っている。

私はね、世界一わがままなんだー。
だって、世界中の人に幸せになって欲しいって思うから。

でも、だからこそ、幸せって何だろう?? って考え続けている。
向き合い続けている。
そして、人間って、何なんだろうって。 
そんな人間に影響を与える、教育って何なんだろうって。

あなたが、アフリカで、自分の場所で頑張っているように、
私も、今いる自分の場所で、勉強頑張るよ。

あなたは、アフリカで自分の力のなさを感じているかもしれないけど、
私も、ここで、どれだけ自分の力のなさを感じているか。
でも、頑張るよ。
だから、がんばろっ!!
by fujika0316 | 2009-05-26 10:14 | 手紙
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