やりたかったこと

気がつけば、11月になっていた。
先週は、同期の任地であるウエウエテナンゴへ。
そこで、8月の日本文化紹介のときに知り合った人と再会したり、
3回目の華道の授業をしたり、出かけたりした。

そして、週末はShakiraのコンサートへ。
首都のサッカー場で行われたんだけど、楽しかった。
実は、人生初のコンサート。歌手とか、芸能人関係の。
一番安い席で、160ケッツアール(約2400円)だった。
もちろん、周りはみんな総立ちで踊っている。歌っている。
もっと、歌詞を覚えておけばよかった!! って思ったけど、満足でした。

そして、今日・月曜日。
先々週、書類が来て、大学で企画された、長期休みの子ども達へのプログラムで、
環境に関する授業をすることになっていた。

日曜日は、先輩隊員が仕事の関係でソロラに行く用事があったので、
一緒に、車で送っていただいた。
普段、バスで通ってはいるけど、降り立ったことが無かった市場や、展望台、
ソロラの一つの村に行ってきた。
収穫はとっても大きくて楽しかったけど、準備、全くしていない・・。

朝、バスで大学へ。
担当者の事務所に行って、今回の講座のプランをもらう。
それによると、集まる予定の子どもの数・・・ 50人!!
え!! 準備してないよーーー。

でも、先週の電話による話だと、予定の子どもの数・・・ 20人。
(6歳から8歳・・10人、  9歳から14歳・・10人)

そして、実際に集まった子どもの数は・・・・・ 9人
(6歳から8歳・・4人、   9から14歳・・5人)

さすがです。


でも、そっちの方が、気持ちも楽でいいや。

そう、その大学、ソロラの中心地からバスで3分ほど、幹線道路を上がったところにある。
山の中腹、森の中。林がいっぱい。土地は広大。
もともと、軍隊用に使われていた土地らしく、本当に広い。
そして、何よりも自然がいっぱいある。
だから、普段、教室の中でできないような、ネイチャーゲームを沢山しようと思った。


最初の講座、9歳から14歳の子ども達5人。
3人男の子で、2人が女の子。そのうち、一人の女の子と男の子は兄弟だった。
最初、教室で自己紹介。好きな動物を選んで、その動物を呼んでゲームしようと思ったけど、
ルールが理解されず、あまり面白くなさそうだった。

なので、直ぐに止めて、森の中へ。
最初は、虫を探す大会。3分で、誰が一番多く見つけられるか競争。
なんだか、かぶとむしの幼虫みたいなのが沢山いたけど、スペイン語名がわからない・・。
その後は、大学内にある展望台へ。
中学生の男の子達が行きたがったから。

森の道を歩きながら、2種類の草の違いを説明。
そうしているうちに、5年生の女の子が自分から色んな発見をして、教えてくれるように。
「ここに、こんな花があるよ。」
「こんな、実を拾ったよ。」「あの花、不思議なカタチしてる」
「この花の、ここをむいたら、不思議なにおいがするんだよー」
等々、色んな発見を嬉しそうに教えてくれた。

そんな時間を通して、すごく嬉しくなった。
子どもの、「成長したい。色んな事を知りたい」と言うエネルギーに触れて、
私も元気が出てきた。
私が、一番やりたかったことは、このことなんじゃないかって思った。
「子どもの、伸びようとするエネルギーに触れ、信じ、それを更に伸ばすこと。」
子どもの声を聞きたかった。
この国に来て、1年と3ヶ月。一体、いくつの声に耳を傾けることができたのだろうか。
残りの8ヶ月、いくつの声に出会うことができるんだろう。

この授業、今週が後1回と、11月最後の週に1回ある。
子どもの数が少ない分、いろいろ楽しいことを考えようと思っている。
by fujika0316 | 2006-11-08 03:48 | グアテマラ
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