空ノウタ


ふとした出会い


先日、みほこさんが日本に帰ると言うことで、先輩隊員へのビデオを預けるために、
パナハッチェルに行ってきた。
おいしい夕食を食べた後、ソロラまで帰る。

その時、ピックアップトラックではなく、夜8時の最終バスに乗ることができた。
バスは走り出す。
疲れていたので、特に周りに気を使っていなかった。

私が取り出したものは、1ケッツアール(約15円)硬貨が10枚まとめられて、
テープで留められたもの。
家を出てくるときに、小銭がなくて、以前、隊員会から支払われた袋から取り出した。

そのテープで留められたものを、びりびりはがしていると、
隣のおばちゃんの視線を感じる。
ふと見上げると、おばちゃんのかわいらしい顔。

「留められたテープ?」
「そう。10枚で一つになっていた方が、分かりやすいでしょ。」
「ふーん。」
と、不思議そうな顔で見ているおばちゃん。
でも、そこから2人の会話が始まる。

自分が、ここで働いていること。おばちゃんが、なぜ、この時間にバスに乗っているか。

おばちゃんは、月に2回、洗濯のアルバイトをしているのだそうだ。
ということは、その依頼主は、15着以上の服を持っているということ??
おばちゃんは、「さっきまで、アイロン掛けをしていたんだよ」と言って、
私の手をぎゅっと握ってくれた。

そのおばちゃんには、子どもが2人いる。
インディヘナのおばちゃんにしては少ないと思ながら、話を聞いていると、
2人、小さいときに病気で亡くしたということ。

でも、今は、6人も孫がいるから幸せだと話していた。

最後、マヤ語のひとつである、カクチケル語の話になる。
こんばんはって、何て言うの? さようならは?? 
私は、「元気?」って何て言うか知っているんだよ。

カクチケル語は、スペイン語と違って、発音が難しい。
「難しいね」と言った私に、

「Poco a poco」ポコ ア ポコ (少しずつ)
と、おばちゃんが言った。

少しずつ。

久しぶりに聞いたこの単語に、なぜだか安堵した。
少しずつ。

別れ際、発音の悪いカクチケル語で「さようなら」と言った。

そして、「Poco a poco」と、口の中でつぶやいた。
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by fujika0316 | 2006-09-07 06:52 | 近況

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世界一美しいといわれているアティトラン湖を擁する、グアテマラのソロラ県で環境教育の活動をしています。思ったことを、素直に・・・
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