空ノウタ


切れない絆

ある2組の親子と出会った。

先週の日曜日。

首都からソロラに帰る途中、Los Encuentros(ロス・エンクエントロス)という、
幹線道路から、ソロラの町へ行くバスに乗り換えるところがある。
そこで、バスに乗って出発を待っていた。

すると、後ろのほうで叫び声が。そして、どたどたどたーーーーっと、人が入ってきた。
何事かと思ったら、酔っぱらいだった。
もう、いい年をしたおじさん。
そのおじさんがバスに乗ろうとするのを、乗務員が下ろそうとしていたのだ。
そして、その近くには、小学2,3年生くらいの男の子もいた。

おじさんは「降りなーい。もう、バスに乗ってるーー」など、わめいている。
そのおじさんを、男の人3人がかりで引きずりおろした。

地面に寝ているおじさん。
その横には、男の子がいる。

男の子の顔を、私はなんだかまともに見ることができなかった。

どうしていいのかわかるはずもなく、私は座っていた。
すると、1台の軽トラックが登場した。
そして、運転手とその場にいた人が、荷台に、そのおじさんを乗せた。
その男の子は、荷台の、その、父親と思われる人の近くに座った。

どんな親であっても、その子にとって、親は、そのおじさん一人なのだ・・。



ある、市場の日。
人ごみの中を歩いていると、ある場所で人通りが鈍る。

近くまで来て、その理由がわかった。
ある、子どもが寝ていたのだ。    母親と一緒に。
私は、何か発作があって倒れて、救急車を待っているのかと思ったけど、違った。

物乞いをしていたのだ。
少女は、色鮮やかなグアテマラの布に包まれていた。
左手は途中からなくなっていて、右手も途中で曲がっていた。

一瞬頭が真っ白になり、私は、そこを通り過ぎた。

色んな考えが、頭をよぎる。
でも、時間が経つたびに、強くなる思いは、

「地面に寝かされている子どもがかわいそうだ」ということだった。

いくら物乞いのためとはいえ、こんなに人通りの多い市場の地面に寝かせるのは、
その子の健康のためにも、絶対に良くない。

なんだか、親が、その子の価値を下げているように思えてならなかった。

でも、これは、日常ではないのだと信じたい。
なぜなら、わたしがその親子と出会ったのは、今日が初めてだから。
そして、その親子だけに責任があるわけではない。
グアテマラの社会の中では、障害者として教育を受けること、働くことは、まだまだ多くの困難が残っているからだ。

物乞いは、最後の選択肢だったのだと信じたい。

教育は、人間としての価値を高める。
人間を自立できるようにし、人と協調して生きることを教える。

一方、物乞いは、人に左右されて生きることになる。
自分から働きかけるのではなく、お金を待ちながら生きる、受身になる。
それがひどくなると、
「お金をくれる人はいい人。くれない人は悪い人」との思いが起きてしまう。
やっぱり、それは、人間としての価値を高めることには、ならないと思う。

親子
親と子ども

これは、切っても切れない縁というよりも、
切ることなど、絶対にできないのだ。
子どもにとって、親は唯一の存在なのだ。

世界中に、親子、家族が存在している。
「世界中の家族が幸せになれば、戦争は絶対に起きない」という私の考えは、
日々、強くなるばかりである。
「世界中の家族が幸せになること」と、
親として、いや、一人の人間として、人間性を高めることは強いつながりがある。

その、人間性を高めるために教育があると、私は思っている。
[PR]
by fujika0316 | 2006-06-24 07:08 | 近況

<< 先生の日       番外編 >>

世界一美しいといわれているアティトラン湖を擁する、グアテマラのソロラ県で環境教育の活動をしています。思ったことを、素直に・・・
by fujika0316
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
以前のブログ
2006年5月に、ネット接続上の都合により、以前のブログから引越してきました☆
以前のブログは、「Pu-ga」

http://white.ap.teacup.com/fujika0316/

駒ヶ根訓練所での訓練の様子からかいているので、時間があったら、遊びに行ってやってくださいな!!
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧