昨日は、日本のある大学に客員教授で来られているナイジェリアの先生が大学に来て、多言語社会における識字の発展について、ナイジェリアのケースを元にお話をしてくださったよ。
名古屋駅までお迎えに行った時は、お会いするまでどんな方なんだろう・・ とドキドキしてたけど、会ってみたらアフリカの肝っ玉お母さんみたいで、明るくて、とてもステキな方でした!! 講義の中で一番驚いたのは、ナイジェリアには500以上の言語が存在していること。 この言語は、方言とは違って、ちゃんとした別の言語だそうです。 すごいねー。 グアテマラの24言語なんてかわいいものだと思いました。 質問の時間には、政策、識字の測り方、機能的識字、教科書、教員のこと、いろいろな議論が出て面白かったよ。 他にも、言語とアイデンティティの話にもなって、いろいろ考えました。 そして、その先生の中のナイジェリアにおける機能的識字は何かと言う議論の中で、 彼女は、ナイジェリアでは、実際にその社会で生活するには「英語が話せること」と言われていたのがすごく印象的でした。 小さなコミュニティーで生活するには、その地域の言語が話せたら十分だけど、銀行に行ったときの手続きが英語だったり、電化製品を買った時の説明書が英語だったり。新聞や本当の出版物も、英語が主流になっている。 学校教育の中では、小学校1から3年生の間は母語で指導し、母語を教科としても勉強している。そして、4年生以降は、英語で授業を受けるそうです。 大学に入る時には、英語のテストがあるので、それまでにしっかりマスターしていないと進学できないのです。 この教育システムの中で、中学校くらいまで終了した人は英語がある程度理解できるようになっているだろうけど、小学校に通っていなかったり、途中で退学をしたりすると、英語を話せるようにはなれない。だから、識字率も子どもより学校システムが広がる前に子ども時代を過ごした大人のほうが低い現状がある。 機能的識字が「英語を話せる社会」にあって、家庭では地方の言語を話している家庭の子どもたちは、英語を学ぶ機会は“学校”という場所に限られている。そんな社会でより良い生活を送ろうとするためには、学校に通って英語を習得する意義が大きくなる。というとこは、同時に、「学校に行けなかった時に不利になる可能性」も大きいんだね。 なんか、いろいろ考えたのでした。 そして、私の中で、一番の驚きは、やっぱり500以上の言語があること。なんだけど、 夜ご飯の後に、学生みんなで先生を宿泊施設まで送りに行った時に、「どうして500もの言語があるのか」と言う話をちょこっと聞くことができた。 それによると、歴史的に、イギリスに植民地化される前は、500の小さな独立した国と言うか、社会だったんだって。それが、イギリスが来てからそれを全部まとめて「ナイジェリア」ってしたんだよ。って言われてました。 日本の約2.5倍の面積の土地に、500以上の国が存在していた。って、 やっぱり、すごいねーー。 その一つ一つが、独立した社会を築けるほど、その地域の中で作物がとれ、人々が生活できたってことなんだよね。きっと。 個人的には、その社会の様子を見てみたーいって思ったのでした。
by fujika0316
| 2009-11-17 15:03
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