最近面白い本を読んだ。
外山滋比古 著「思考の整理学」 という本。 もう読んだ方もいるかと思うけど、納得できる点が多くて面白かった。 何よりもすごいと思うのは、 この本において「古典」と呼ばれるような作品について、 「読者が一度, その作品を忘れて、30年50年経ってから再生するものだ」 という風に語られているんだけど、 この本自体が、1986年に発行されて、一度忘れられて、 30年経った今、もう一度読まれているということだと思う。 つまり、30年の時を経て、その作品自体が一つの古典として再生し得ることを証明したことだと思う。 すごいね。なんか、読んでいて、あせって早く結果を出さなきゃいけないって思っていた自分がちっちゃいなって思ったよ。 普段の日常の中で、著者自身が自分の頭で考えたアイディアを、寝かせ、忘れ、また思い出して更に考察しって繰り返して精錬させたものだからこそ、古典になるんだろう。 そうだよね、ゲーテのファウストだって、ゲーテが人生をかけて創り出した作品だしね。 なんか、自分の中でも、今までで色んなアイディアがあったし、 色んな経験があるんだけど、 それを、ちゃんと整理していなくって。 でも、それでも自然と寝かされて、忘れられて、 それでも、また、ひょっこり顔を出してくるアイディアがあって、 結局、そこからは逃げられないんだよね。うん。 なんかね、アイディアというか、その考えが「私を忘れないで」って言ってくるの(笑) で、ちょっと向き合ってあげて、更に思考をめぐらせていくと、 「もしかして、そのアイディアって、こっちにも当てはまる??」 とかなって。 そういうの、ちゃんと整理しないといけないね。うん。 昨日の日記、ちょっと抽象的に表現しましたが、 私は、この1月に修士論文を提出できませんでした。 卒業を一年先にして、もうちょっと、ちゃんと書こうと思います。 でも、授業の単位は全部取ったので、2月中旬に実家に引っ越して、 後一年、地元の小学校で働きながら勉強しようと思っています。 形にはなんとかなっていたんだけど、 例えば、「政策分析」って何?って、自分で問いかけた時に、 明確に答えられないし、グアテマラの教育政策、まだまだわかりきれていないし、 二言語教育も、勉強してみると、 その個人の「バイリンガルな状態」、教育方法、社会のバイリンガルな状態、 社会が目指していること等々、 やっぱり、一つ一つ丁寧に見ないといけなくって、、、 とかなっていたら、 時間内に終わらせられませんでした。 それで、とりあえず出して、博士で取り返し!! っていうほど、博士に行く覚悟はないし、 私の場合、沢山のグアテマラ人に協力いただいただけに、 「とりあえず卒業!!」 とは、できなかったんです。 「あの子はできなかった」って周りに言われても、 グアテマラ人にもう一度会ったときに、 あの時の調査でこれがわかって、こういうことだと思うんだ。 って、誠実に答えられる自分でいたかったから。 もうちょっと、ちゃんと勉強しながら、 今まで整理できてなかったもろもろや、 勉強できてなかった諸々を、 見つめてみようと思います!! 一年の期限付きで!!
by fujika0316
| 2010-02-02 18:24
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